デイトナハウス×LDKと言えば、艶消し黒の鉄骨が作り出す、男らしい渋い空間性を最前面に打ち出してきましたが、この紛体塗装焼き付け(パウダーコーティング)という技法は白色にも独特の雰囲気をプラスします。
そもそも鉄骨造の建物は、ペンキでの塗装が一般的です。しかしながら、ペンキでは素材に野暮な艶が出てしまいます。一方このマットな風合いは、焼き付け塗装ならではのもので、耐久性とカッコよさを併せ持つ仕上げ方法。バイクやキャンプ用品に至るまで、マット塗装のカッコよさが再認識され始めています。艶がないことによって、鉄の素材感や重量感が素直に伝わってくる。厚みと重厚感、奥行きを感じさせてくれるのです。
この“奥行きのある白”の素材感はナチュラル系の床材と実によく共鳴して、清々しさをいつまでも保つ、飽きのこない空間を作り出します。観葉植物を多めにディスプレイすることで、さらにナチュラルで飽きのこない空間性が完成します。
白の粉体焼き付け塗装の螺旋階段『ダイナソーボーン』も独特の美しさを醸し出します。この階段まわりの吹き抜けは、規格住宅とは思えない特別感のある空間です。ディスプレイするインナーグリーンの種類によっても空間は様々に表情を変えることでしょう。庭に面した大開口のダブルブレースも空間にアクセントを与えてくれ、北欧家具とも相性抜群です。